国際日付線

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制度

日付変更線:世界の時間をめぐる旅

私たちは、太陽の動きに合わせて一日を過ごしています。地球は丸い形をしているため、場所によって太陽の見える時間が違います。このため、世界各地で時刻が異なり、時刻を合わせるために世界には標準時が定められています。 地球は360度の経線で分けられており、それぞれの経度で時刻が少しずつずれています。もし、地球をぐるりと一周した場合、経度360度分、つまり一日分の時刻のずれが生じてしまいます。東に向かって旅を続けると日付が進んでしまい、反対に西に向かって旅を続けると日付が戻ってしまいます。 このような日付のずれを調整するために、日付変更線が設けられています。日付変更線は、経度180度線を基準とした、日付が変わる境界線です。この線は、太平洋上にあり、陸地を避けるように蛇行しています。 日付変更線を東から西へ越えると、日付は一日進みます。例えば、月曜日に日付変更線を東から西へ越えると、そこは火曜日になります。逆に、日付変更線を西から東へ越えると、日付は一日戻ります。月曜日に日付変更線を西から東へ越えると、そこは日曜日になります。 日付変更線は、世界中の人々が同じ日付で生活できるように、地球の時計を調整する役割を担っています。まるで、世界規模の調整役、タイムゾーンの境界線と言えるでしょう。日付変更線のおかげで、私たちは世界中を旅しても、日付の混乱を避けることができるのです。