
ビザの基礎知識
外国へ行く際、入国を許可してもらうために必要な書類、それが「査証(さしょう)」と呼ばれるもので、一般的には「ビザ」と呼ばれています。いわば、外国へ入るための許可証のようなものです。このビザは、行き先の国の在外公館(大使館や領事館)で発行されます。在外公館の担当者が、申請者の情報を確認し、その国に入っても問題ないと判断した場合に発行されます。ですから、ビザを持っているということは、行き先の国から入国を認められたということを示す、大切な推薦状のような役割を果たします。よく混同されがちですが、ビザとパスポートは別の書類です。パスポートは、あなたがどこの国の人間であるかを示す身分証明書のようなもので、どの国へ行くにも必要です。一方、ビザは行き先の国が発行する入国許可証です。通常、取得したビザはパスポートに貼られます。パスポートに貼られたビザによって、入国審査の際にその国へ入る許可を得ていることが証明されます。国によっては、ビザがなくても入国できる場合があります。日本も多くの国とビザ免除協定を結んでおり、観光などの短期滞在であればビザなしで入国できる国が多いです。しかし、多くの国では入国前にビザの取得が必要となります。旅行の計画を立てる際は、必ず行き先の国のビザの必要性について確認しましょう。ビザが必要かどうかで、旅行に行けるかどうかが決まるだけでなく、ビザの取得には時間がかかる場合もあるので、余裕を持って申請することが大切です。さらに、ビザには様々な種類があります。例えば、観光で行くための観光ビザ、仕事で行くための商用ビザ、勉強で行くための留学ビザなど、目的によって必要なビザの種類が異なります。もし、間違った種類のビザで入国しようとすると、入国を拒否される可能性があるので注意が必要です。旅行会社や、各国の大使館や領事館のホームページなどで最新のビザ情報を必ず確認し、正しい情報を入手してスムーズな入国を目指しましょう。