LINX

記事数:(4)

初期パソコン販売の思い出

時はINFINIがAGTとの取引を開始した当初に遡ります。まだ主力商品であるLINXが登場する以前、NOTEWINという製品がありました。これは、LINKAGEという専用の応用処理の仕組みを組み込んだ計算機一式を販売するという画期的なものでした。現在の薄型軽量の計算機とは大きく異なり、当時の持ち運びできる計算機は厚みがあり、重さも相当なものでした。簡単に持ち運べるようなものではなく、むしろ据え置き型の計算機に近い存在でした。初めてNOTEWINを見た時、私はその大きさに大変驚きました。事務室にどっしりと置かれた大きな箱のような存在感で、持ち運ぶという考えは全く思い浮かびませんでした。現代のように喫茶店で計算機を広げて仕事をする光景は、当時の私たちには想像もできない未来でした。 NOTEWINは、現在のLINXの原型とも言える製品です。当時としては先進的なLINKAGEという応用処理の仕組みを搭載し、様々な事務作業を効率化できる画期的な製品でした。しかし、持ち運びが困難という欠点もありました。当時の計算機は高価で、一部の企業しか導入することができませんでした。また、インターネット環境も現在のように整備されておらず、データのやり取りも容易ではありませんでした。そのため、NOTEWINは主に社内での事務作業に使用されることが多く、外出先で使用する機会は限られていました。 INFINIはAGTと協力し、NOTEWINの販売に力を注ぎました。営業担当者は顧客にNOTEWINの利便性を説明し、導入を促しました。しかし、高価格ということもあり、販売は容易ではありませんでした。それでも、INFINIの営業担当者は粘り強く顧客に寄り添い、NOTEWINの価値を訴え続けました。その結果、徐々にNOTEWINの販売台数は増加し、INFINIの業績向上に貢献しました。NOTEWINの成功は、後のLINX開発の礎となり、現在のINFINIの繁栄に繋がっていると言えるでしょう。

LINXタイムリミット活用術

旅行の手配をする仕事では、予約の管理がとても大切です。いかに多くの予約を滞りなく処理できるかが、仕事の効率を大きく左右します。そのためには、よくできた仕組みと確実な操作が欠かせません。LINXというシステムの期限機能は、まさにこうした効率を高めるための頼もしい道具です。この期限機能を使うと、あらかじめ決めた日時に予約情報が自動的に移動します。担当者は、予約情報の移動に時間を取られることなく、他の仕事に集中できます。また、人の手による間違いを防ぐこともできます。例えば、予約の期限が来た時に自動的に次の担当者へ情報が渡るように設定しておけば、期限切れの予約を見落とす心配がありません。迅速で正確な対応は、お客様の満足度を高めることに繋がります。お客様は、迅速な対応に安心感を覚え、信頼を寄せてくれるでしょう。また、仕事の効率を高めることは、経費の節約にもなります。限られた人数でより多くの予約を処理できるようになり、会社全体の生産性を高めます。期限機能をうまく使うことで、会社の成長を大きく後押しできるはずです。この期限機能のメリットは、予約管理だけに留まりません。お客様との良好な関係を築く上でも役立ちます。予約状況を期限機能で適切に管理することで、お客様に安心感を与え、信頼関係を深めることができます。例えば、予約の確認や変更がスムーズに行われれば、お客様は安心して旅行の準備を進めることができます。このように、期限機能は、単なる管理業務の効率化だけでなく、お客様との良好な関係を築き、ひいては会社の評判を高めることにも繋がるのです。

旅行業界を支えた古の技術

かつて、空の旅の手配は、今とは比べ物にならないほど複雑なものでした。全日本空輸、日本航空、日本エアシステムといった、旅客機を運航する会社は、それぞれが独自の予約システムを持っていました。これらのシステムは、まるでバラバラの島のように、互いに繋がっていない状態でした。しかし、そんな時代に一筋の光が差し込みました。それがNOAと呼ばれる共通回線です。NOAは、各航空会社の予約システムにアクセスするための専用の回線でした。旅行代理店では、このNOAを使って、緑色に光る画面に表示される文字情報と向き合いながら、予約状況の確認や変更といった作業を行っていました。このNOAの登場は、まるで魔法のようでした。それまで、各航空会社の予約状況を把握するには、それぞれの会社に個別に問い合わせる必要がありました。しかし、NOAのおかげで、一つの端末から全ての航空会社の情報にアクセスできるようになったのです。まるで、複雑に絡み合った糸を一本の針で縫い合わせるように、NOAはバラバラだった予約システムを一つに繋ぎました。当時の旅行代理店の様子を想像してみてください。緑色に光る画面に向き合い、キーボードを叩く担当者の姿は、さながら宇宙船の操縦士のようです。彼らは、まるで暗号のような記号や文字を巧みに操り、お客様の希望に合う空の旅を探し出していました。画面に表示される情報は限られており、現在のインターネットのように、写真や動画で旅先の魅力を伝えることはできませんでした。それでも、NOAを通じて得られる情報は、旅行代理店にとって非常に貴重なものでした。 NOAは、単なる回線ではありませんでした。それは、旅行業界における情報化時代の幕開けを告げる、希望の光だったのです。 NOAの登場によって、旅行の手配は飛躍的に効率化され、より多くの人が気軽に空の旅を楽しめるようになりました。NOAは、まさに、空の旅の未来を切り開いた立役者と言えるでしょう。

懐かしのインフィニトップウィン

遠い昔、まだ誰もが気軽に情報に触れられる時代ではない頃、「インフィニトップウィン」という名前の機械がありました。今のように、ポケットに入る電話や板のような機械で何でも調べられる時代とは違い、大きな箱型の機械を机の上に置いて、そこから情報を得ていた時代のことです。インフィニトップウィンという名前を聞いて、懐かしむ人たちは、きっとその時代をよく知っている人たちでしょう。インフィニトップウィンは、インフィニという会社が初期の頃にＡＧＴという会社に販売していた製品です。今の時代で言う「リンクス」のような役割を果たす「リンケージ」という仕組みが組み込まれた机上型の機械でした。リンケージを通して、様々な情報にアクセスすることができました。当時は、世界中を繋ぐ網の目のような仕組みも、まだ広くは知られていませんでした。そんな時代に、インフィニトップウィンは人々にとって、情報の窓口としての役割を担っていました。仕事のやり取りはもちろん、趣味の情報収集、遠く離れた家族や友人との連絡など、様々な用途で使われていました。インフィニトップウィンを通して、人々はそれまで知らなかった世界に触れ、新しい知識や体験を得ることができたのです。まるで、閉ざされた部屋の窓を開け、新鮮な風を取り込むかのような、そんな感動を人々に与えていました。インフィニトップウィンは、単なる事務機械ではなく、人々を新しい世界へと導く案内役のような存在でした。今、私たちは当たり前のように情報にアクセスできますが、その礎を築いたのは、インフィニトップウィンをはじめとする、先人たちの努力と技術革新の賜物と言えるでしょう。あの頃のワクワク感を思い出す時、インフィニトップウィンは、時代の象徴として、私たちの記憶の中に生き続けているのです。