Maximum Permitted Mileage

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航空券

航空券のMPMを理解して賢く旅しよう

飛行機の切符の値段は、実に様々な条件で変わります。空席の数、出発の日や時間帯はもちろんのこと、少し複雑な仕組みも関係しています。その一つに、最大許容飛行距離というものがあります。これは、英語でマキシマム・パーミテッド・マイレージといい、略してエムピーエムと呼ばれます。このエムピーエムを理解すると、より安い切符を見つける手がかりになります。 エムピーエムとは、簡単に言うと、二つの都市の間で飛行機に乗って移動できる最大の距離のことです。例えば、東京からロンドンへ行くことを考えてみましょう。東京からロンドンへの直行便もありますが、東京からドバイを経由してロンドンへ行く便もあります。当然、ドバイを経由すると、飛行距離は長くなります。しかし、このドバイ経由の便の飛行距離が、エムピーエムで定められた距離を超えなければ、直行便と同じ値段で切符が買える場合があるのです。 例えば、東京-ロンドン間の直行便のエムピーエムが1万キロメートルだとします。東京-ドバイ間が6千キロメートル、ドバイ-ロンドン間が4千キロメートルだとすると、合計で1万キロメートルになります。これはエムピーエム以内なので、直行便と同じ値段でドバイを経由できる可能性があるということです。つまり、より長い距離を、同じ値段で飛ぶことができるわけです。 では、なぜこのような仕組みがあるのでしょうか?それは、航空会社が様々な都市を結ぶ路線網を持っているからです。航空会社は、できるだけ多くの乗客を運ぶことで利益を上げます。そのため、直行便がない都市へ行く乗客のために、経由便を用意しています。そして、経由便であっても、エムピーエムの範囲内であれば、直行便と同じ値段で提供することで、より多くの乗客に利用してもらおうとしているのです。 エムピーエムは、複雑な計算式を使って決められています。そのため、全てを理解するのは難しいかもしれません。しかし、基本的な考え方さえ知っていれば、切符を買う際に役立ちます。少しの手間をかけるだけで、旅費を節約できる可能性があるのですから、エムピーエムについて調べてみる価値はあるでしょう。