
宿泊施設の利益増進戦略:ProPOSTのススメ
「ProPOST」とは、販売された客室や食事場所といった空間一つあたりの、時間ごとの利益を示す指標のことです。これは、「Profit per Occupied Space Time」の略で、宿泊施設の儲け具合を測る上で大切な役割を担います。従来の一泊あたりの客室料金を示す指標とは違い、時間の流れを取り入れることで、より細かい分析を可能にしています。
例えば、同じ客室でも、時間帯や使う目的によって収益が変わることを「ProPOST」は分かりやすく示してくれます。会議室を例に考えてみましょう。午前中は会議利用で高料金を設定できますが、午後は利用者が少なく、低い料金設定しかできないかもしれません。同じ空間でも時間帯によって収益が大きく変わるのです。この「ProPOST」を使うことで、儲けの少ない時間帯や空間を見つけ出し、対策を立てることで、施設全体の収益アップに繋げることが出来ます。
具体的な対策としては、収益の低い時間帯に割引料金を設定したり、特別なサービスを提供することで利用者を増やす工夫などが考えられます。また、食事場所も時間帯によって利用状況が変わる空間です。朝食、昼食、夕食の時間帯はもちろんのこと、それ以外の時間帯の活用方法も考える必要があります。カフェとして開放したり、軽食を提供するなど、時間帯に合わせたサービス展開で収益向上を目指せます。
「ProPOST」は、単純な宿泊料金だけでなく、追加のサービスや時間帯による料金設定など、様々な視点から収益を最大にするための作戦を立てる上で欠かせない要素と言えるでしょう。これにより、限られた空間と時間を最大限に活用し、より効率的な経営を行うことが可能になります。