旅行運賃の基礎知識:GI記号の意味
旅行の写真者
先生、GIってよくわからないのですが、教えていただけますか?
旅行専門家
GIとは、簡単に言うと、飛行機の運賃を決めるための道のりの記号だよ。例えば、東京からロンドンへ行くのに、太平洋の上を通るルートと、ロシアの上を通るルートがあるよね? そのルートによって運賃が変わるから、それを区別するためにGIを使っているんだ。
旅行の写真者
なるほど。APとかATとか、色々な種類があるのは、それぞれ違うルートを表しているということですか?
旅行専門家
その通り!APは太平洋と大西洋の上を通るルート、ATは大西洋の上を通るルート、といったようにね。それぞれの記号が、どの地域を通るルートなのかを表しているんだよ。
GIとは。
旅行のルートを示す記号(GI:グローバル・インジケーターの略)について説明します。GIには、太平洋と大西洋を横断して第三地域(TC3)の第二区域(2)を旅行する場合に使うAP(大西洋・太平洋経由)、大西洋を横断して第三地域(TC3)の第一区域(1)を旅行する場合に使うAT(大西洋経由)、東半球内、つまり第二地域(TC2)内や第三地域(TC3)内、またはアジアの国々を経由して第三地域(TC3)の第二区域(2)内を旅行する場合に使うEH(東半球内)、太平洋を横断して第三地域(TC3)の第一区域(1)を旅行する場合に使うPA(南太平洋・中央太平洋・北太平洋経由)、そして、直行便またはシベリアを経由して日本と韓国からヨーロッパへ旅行する場合に使うTS(シベリア横断)があります。
旅行運賃とGI記号
旅の計画を立てる時、旅費、特に飛行機の値段は大切なポイントです。一見分かりにくい飛行機の値段設定ですが、基本的なルールを知っていれば、より良い選択ができます。そのルールを知る上で鍵となるのがGI記号です。
GI記号とは、世界共通の記号の略で、飛行機の値段が適用される航路、つまり空の道を表す記号です。様々な記号がありますが、それぞれの記号が特定の地域や経由地を示しており、飛行機の値段に影響を与えます。この記号を理解することで、同じ目的地に行く場合でも、色々な航路や値段の選択肢があることが分かります。
例えば、ヨーロッパ旅行を考えているとします。大西洋を渡るルートとシベリアを通るルートでは、飛行時間や値段が変わる場合があります。大西洋ルートは、アメリカなどを経由するため、飛行時間が長くなる一方、シベリアルートは飛行時間が短い傾向にあります。しかし、経由地や時期によっては、値段が逆転する場合もあります。
また、同じヨーロッパでも、ロンドンに行く場合とパリに行く場合ではGI記号が異なる場合があります。直行便と乗り継ぎ便でも記号は異なります。これらを理解することで、自分に合った航路と値段の飛行機を見つけやすくなります。
さらに、GI記号は旅行会社や航空会社のホームページで確認できる場合が多いです。予約前に確認することで、思わぬ出費を防ぎ、予算に合わせた旅行計画を立てることができます。GI記号は一見難しそうに見えますが、少しの知識で旅費を節約できる可能性を秘めています。積極的に活用し、賢く旅を楽しみましょう。
要素 | 説明 | 例 |
---|---|---|
GI記号 | 航空券の価格適用航路を示す世界共通記号 | – |
記号の意味 | 特定の地域や経由地を示し、価格に影響 | – |
航路の例 | 大西洋ルート、シベリアルート | ヨーロッパ旅行 |
目的地 | 同じヨーロッパでもロンドンとパリで異なる | ロンドン、パリ |
フライト種類 | 直行便と乗り継ぎ便で異なる | 直行便、乗り継ぎ便 |
記号の確認場所 | 旅行会社、航空会社のHP | – |
記号活用のメリット | 予算に合わせた旅行計画、思わぬ出費防止 | – |
大西洋と太平洋経由:AP
空の旅で世界を巡る時、様々な経路があります。中でも「大西洋と太平洋経由」を表す「AP」は、太平洋と大西洋の両方を横断する特別なルートです。国際航空運送協会(IATA)が定めた地理上の区分で、主に南アジア、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなどを含むTC3のゾーン2とゾーン3の間の移動で利用されます。地球をぐるりと一周するような、世界一周旅行のような長距離路線によく使われます。そのため、当然ながら飛行時間も長くなります。
APを使った航空券は、複数の航空会社を乗り継ぐ旅程となる場合が多く、それぞれの航空会社のルールが適用されます。予約の変更や払い戻しなどについては、各航空会社の規定をよく確認する必要があります。払い戻しの可否や変更手数料なども各社で異なるため、事前に確認しておくと安心です。また、経由地での乗り継ぎ時間が長い場合もあります。数時間から、場合によっては一晩を超えることもありますので、経由地の空港での過ごし方も事前に調べておくと良いでしょう。例えば、空港ラウンジの有無や、空港周辺のホテルの情報などを確認しておくと、待ち時間も有効に使うことができます。
AP経路を選択する際は、長時間のフライトになること、そして複数の航空会社のルールが適用されることを念頭に置き、事前の情報収集をしっかりと行うことが大切です。快適な空の旅を楽しむために、これらの点に注意して旅程を計画しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
経路 | 大西洋・太平洋経由 (AP) |
地域 | 南アジア、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなど (IATA TC3 ゾーン2と3の間) |
利用ケース | 世界一周旅行のような長距離路線 |
飛行時間 | 長時間 |
航空券 | 複数航空会社乗り継ぎの場合が多い |
ルール | 各航空会社のルール適用 (予約変更・払い戻しなど) |
注意点 |
|
大西洋経由:AT
大西洋を越える空の旅、AT(大西洋経由)についてご案内いたします。ATとは、大西洋経由の略で、その名の通り、広大な大西洋の上を飛行機で渡る経路です。主に、交通会議で定められた3番目の区域(北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカの北部など)とそれ以外の地域を結ぶ際に使われます。例えば、日本から北アメリカへ行く時や、ヨーロッパから南米へ行く時などが、この大西洋経由に当たります。
大西洋横断の飛行は、長時間にわたるため、機内で快適に過ごすための準備が欠かせません。空の旅は、わくわくする反面、長時間同じ体勢でいることで疲れも溜まりがちです。そこで、少しでも疲れを軽減し、快適な時間を過ごすための工夫をいくつかご紹介しましょう。まず、座席選びは重要です。窓側の席は景色を楽しめますが、通路側の席は自由に動きやすいという利点があります。ご自身の好みや旅のスタイルに合わせて選びましょう。また、機内は乾燥しやすいため、保湿クリームやリップクリーム、のど飴などを用意しておくと安心です。さらに、リラックスできる服装を選ぶことも大切です。締め付けの少ない服や、温度調節しやすい重ね着などがおすすめです。
航空会社によって、機内で提供されるサービスは様々です。映画や音楽を楽しめる娯楽設備や、機内食の内容、毛布や枕などのアメニティグッズも、各社で異なってきます。事前に航空会社のホームページなどで確認しておくと、より快適な空の旅を満喫できるでしょう。例えば、映画のラインナップを確認して、見たい作品があれば事前にチェックしておいたり、機内食のメニューを見て、アレルギー対応の有無などを確認しておくのも良いでしょう。また、機内持ち込み可能な荷物の大きさや重さも航空会社によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。これらの準備をしっかり行い、大西洋の上での長い時間を快適に過ごしましょう。
項目 | 詳細 |
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大西洋経由 (AT) | 北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカの北部など(交通会議で定められた3番目の区域)とそれ以外の地域を結ぶ航空経路。例:日本 – 北アメリカ、ヨーロッパ – 南米 |
快適な空の旅のための準備 | 長時間のフライトになるため、事前の準備が大切 |
座席選び | 窓側:景色を楽しめる、通路側:自由に動きやすい |
乾燥対策 | 保湿クリーム、リップクリーム、のど飴などを用意 |
服装 | 締め付けの少ない服、温度調節しやすい重ね着 |
機内サービス | 航空会社によって提供されるサービスは様々(映画、音楽、機内食、アメニティグッズなど)。事前に航空会社のホームページで確認推奨。 |
確認事項 | 映画のラインナップ、機内食のメニュー、アレルギー対応の有無、機内持ち込み可能な荷物の大きさや重さ |
東半球内:EH
東半球内(EH)は、『東半球内での移動』を表す言葉です。具体的には、ヨーロッパ、中東、アフリカを含む地域(TC2)内、またはアジア、オーストラリア、ニュージーランドを含む地域(TC3)内、もしくはアジアを経由してTC3のゾーン2内を移動する場合にこの表現が使われます。EHは、地球の東半分に限った移動のため、一般的に移動距離が短くなります。例えば、ヨーロッパ内を巡る旅や、アジアの国々を回る旅などがEHに該当します。
この比較的短い移動距離は、様々なメリットを生み出します。まず、移動時間が短縮されるため、限られた休暇期間でも多くの場所を訪れることができます。体への負担も少なく、時差ぼけの心配も軽減されます。そして、EHの大きな利点の一つとして、格安航空会社(LCC)の選択肢が豊富にあることが挙げられます。LCCを利用することで、旅費を大幅に抑えることが可能になり、より気軽に旅行を楽しむことができます。例えば、ヨーロッパ内の主要都市間を結ぶLCCは数多く存在し、驚くほど安い料金で航空券を購入できる場合もあります。アジア圏内でもLCCの路線は充実しており、近隣諸国への旅行がより身近なものとなっています。
しかし、LCCを利用する際には注意すべき点もあります。LCCは、運賃を安く抑える代わりに、預け入れ荷物や機内食、座席指定などが別料金となる場合が一般的です。そのため、事前に料金体系をよく確認し、必要なサービスを追加することで最終的な料金が変動することを理解しておく必要があります。これらの追加料金を考慮しても、依然としてLCCは魅力的な選択肢であり、特に短距離路線では、賢く利用することで旅費を節約し、より多くの旅行体験を楽しむことができるでしょう。
太平洋経由:PA
太平洋経由、いわゆるPAは、南太平洋、中央太平洋、北太平洋を経由するルートの総称です。これは主に、国際航空運送協会(IATA)が定めた地域区分であるTC3のゾーン1とその他の地域を結ぶ旅行に適用されます。具体的には、日本から北米大陸への旅行や、オーストラリア大陸から南米大陸への旅行などがPAに該当します。
太平洋を横断する空の旅は長時間に及ぶため、到着後の活動に備え、時差ぼけ対策を念頭に置いた旅程作りが肝要です。例えば、現地時間の朝に到着する便を選ぶことで、体内時計を調整しやすくなります。また、機内では、こまめな水分補給を心がけ、アルコールやカフェインの摂取は控えめにすると良いでしょう。
快適な空の旅にするためには、機内での過ごし方を工夫することも大切です。映画鑑賞や読書、音楽鑑賞などで時間を有効活用したり、軽く体を動かしたりするのも良いでしょう。さらに、アイマスクや耳栓、ネックピロー、保湿クリームなどの必需品を準備しておくと、長時間のフライトによる疲労を軽減できます。
また、経由地での乗り継ぎ時間も考慮に入れましょう。乗り継ぎ時間が短い場合は、乗り継ぎ便に乗り遅れないよう、空港内の移動経路を事前に確認しておくことが重要です。乗り継ぎ時間が長い場合は、空港内のラウンジで休憩したり、空港周辺の観光スポットを散策したりするのも良いでしょう。いずれの場合も、余裕を持った計画を立てることが、スムーズな旅行の鍵となります。
項目 | 詳細 |
---|---|
PA(太平洋経由) | 南太平洋、中央太平洋、北太平洋を経由するルート。IATAのTC3ゾーン1とその他の地域を結ぶ旅行。例:日本-北米大陸、オーストラリア大陸-南米大陸 |
時差ぼけ対策 | 現地時間の朝に到着する便を選ぶ。機内ではこまめな水分補給、アルコール/カフェイン摂取は控えめにする。 |
機内での過ごし方 | 映画鑑賞、読書、音楽鑑賞、軽い運動。アイマスク、耳栓、ネックピロー、保湿クリームなどの必需品を準備。 |
乗り継ぎ | 乗り継ぎ時間が短い場合:乗り継ぎ便に乗り遅れないよう空港内の移動経路を事前に確認。乗り継ぎ時間が長い場合:空港内のラウンジで休憩、空港周辺の観光。余裕を持った計画を立てる。 |
シベリア経由:TS
シベリア経由(TS)とは、「Via Trans Siberia(通過シベリア)」の短い言い方で、日本や韓国とヨーロッパの間を飛行機で移動する際に、シベリアの上空を通るルートのことを指します。ヨーロッパへの空の旅には、大きく分けて二つの道筋があります。一つは目的地までまっすぐ向かう方法、もう一つはシベリアの上空を通る方法です。このTSルートは後者にあたり、シベリア鉄道のように地上を走るのではなく、飛行機で空を飛ぶため、ヨーロッパまで短い時間で行くことができます。
このルートを選ぶ大きな利点は、移動時間の短縮です。日本からヨーロッパへ行くには、地球を半周するように西回りで行く方法もありますが、シベリア上空を通る東回りルートの方が距離が短く、早く到着できます。時間をお金で買うと考えれば、忙しい人にとっては大変価値のあるルートと言えるでしょう。
しかし、飛行時間が長いことも事実です。空の旅は地上を走る列車の旅とは異なり、気圧の変化や狭い座席での長時間移動など、体に負担がかかります。そのため、少しでも快適に過ごすためには、事前の準備が大切です。例えば、機内で楽な服装を選ぶことや、乾燥対策として保湿クリームやのど飴を用意すること、エコノミークラス症候群予防のための軽い運動を心がけることなどが挙げられます。また、長時間のフライトでは時差ぼけも大きな問題となります。現地時間に合わせた睡眠をとるなど、時差ぼけ対策も忘れずに行いましょう。
このように、シベリア経由のルートは、時間短縮のメリットがある一方で、長時間のフライトによる疲労対策も必要です。事前にしっかりと準備を整え、快適な空の旅を楽しみましょう。
項目 | 内容 |
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ルート名 | シベリア経由(TS)、Via Trans Siberia |
経路 | 日本/韓国 <-> シベリア上空 <-> ヨーロッパ |
交通手段 | 飛行機 |
メリット | 移動時間短縮 |
デメリット | 飛行時間が長く、体に負担がかかる (気圧変化、狭い座席での長時間移動など) |
対策 |
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